ボードゲーム遊んだあと、「これ何点くらいだった?」って考えることはよくあると思います。
結論からいうと、私の採点は全然あてになりません。
というか“誰と遊んだか”で点数が激変するので、私がオススメする「面白かったゲーム」は、あくまで、『私は』面白かったヤツなんだろうな、と。
というのも、「あれめっちゃ楽しかったな~」って思い出に強く残ってるゲームって、ゲームの内容というより、“その時遊んでた場の空気”で楽しかった!って印象づいてるなと思ったんですよね。
となると、自分の中ではゲームに対しての明確な評価軸がないんじゃないかと。
システムが〜とか、テーマが〜とか、テンポが〜とか。
よくあるゲームレビューの感じで点数出せるか?
………いや無理だわ。
という訳で、私がどういうふうにゲームの評価をしているのか、『極端に悪い例』を出しながら、私の個人的な点数を出していきます。
あくまでエピソードありきの、私のガッチガチの思い出補正入りまくりの点数なので、ゲームは全く悪くありません。なんかゲーム以外の部分で色々と悪いことが重なったんですよね。
「ボドゲといえばカタン」ってくらいの超有名作ですが、正直ず〜っと苦手でした。でも友人が評価をひっくり返してくれました。
私が個人的にカタンが大っ嫌いになったのは、あるカタン大会で同卓した初対面の人達とのゲームが原因でした。
卓に着いたのは、若い女性1人と、同じくらいの年齢の男性2人、そして年離れておっさんの私。
以上の4人で対戦することになりました。
で、私がガックリしたのが、ゲームスタートしてからずっと、交渉フェイズ中に、女性が欲しいと言った資源を全部、男性2人が貢いでしまうんですね。
「え〜!いいのぉ?ありがと〜♪」って数回の手番で女性はバンバン建築が進んでいくんです。
さらにこれもあげちゃう〜って次々に女性に貢ぐ男性2人……。
結果、女性が10点取って勝利したときには、残りの私たちは手が全く進んでおらず、点数は3点か4点くらいしか取れてなかったと思います。
もういい、俺の中ではカタンは3点のゲームや!
ということで2度とカタンはやらないと決めて、避けてました。
でも、それから数年後に仲のいい友人とボドゲカフェに行ったときに、その中の一人が、カタンをやりたいと言い出して、友人たちと4人で遊んでみることに。
そしたらサイコロの出目でいちいちオーバーリアクションしてみたり、無理難題の交渉ふっかけて、それにツッコミ入れまくってみたり、ゲーム以外の部分でめちゃくちゃ盛り上がって……。
無駄に盛り上がった結果、ゲーム進行そのものも面白く感じて、大満足のゲーム体験ができてしまいました。
私の中で「カタン最高やん……!」ってなりまして、評価が180°ひっくり返りました。
友人にマジで感謝ですね!今はカタン好きですよ!普通に!
これは私個人の評価で0点です。未だに。
これまた有名なボードゲームの名作。賞も取ってるし、ファンが多いゲームだと思いますが、ごめんなさい0点です。
ルール聞いた時点では「難しそうだけど面白そう!」と思ってました。
さすが有名作品、これは期待出来るぞ、と。
……が、遊んでみたら地獄。
持ち主の方が、参加者全員に毎ターン「このカード取るしかないよね」「で、次はこのカード取らないと勝負にならないよね」「でその次は……」と、
全部のターンで取るべきカードを得意げにフル指示。
で、結局私含めて3人の初プレイ組は無言のまま言われたとおりにカードを取り続けるだけでゲーム終了しました。
まさに“作業”。
持ち主の方のサンクトペテルブルク愛は伝わって来ましたが……。
うーん、だめですね。
ごめんなさい。
2回目はやりたくないです。
初回に味わった「ずっと俺のターン来てねえ!」でもう充分です。
このゲーム個人的評価で100億点です。
ネットの評価を見る限り、賛否が分かれてるというか、苦手な人が多い印象のゲームでした。
賄賂と裏切りだらけのゲームだし、そういうギスギスした空気感がイヤっていう評価をよく目にしました。
でもどう考えてもこのゲームのシステムなら、私の友人……いや悪友のヤロウ共とプレイすれば絶対楽しめるはず……!
と思って購入して、遊んでみました。
プレイの結果、毎回ブラックジョーク交えつつ、「これはヒドイゲームだ!!!(いい意味で)」ってゲラゲラ大爆笑しながら手番が来る度に言い合ってたと思います。
渡し含めて悪友たち全員が金の亡者として、結託し、裏切り、札束でビンタして無理やり言うことを聞かせて……。
終始悪い顔しながら、大盛り上がりでした。
ネット評価とは真逆で、毎回楽しすぎて、滑ったこと1回もないです。
友人も気に入って買ってたし。
改めて思いました。メンツはホンっトに大事!
気心知れた悪友たちとのイントリーゲは最高で、ゲームの中身も好きですが、それ以上に“あの場の空気”がマジで楽しくって、だから100億点です……!!!
俺は悪友に恵まれていた……!!ありがとうっっっ!!ヤロウ共!!
…………どのエピソードも極端過ぎるというか、レアケース過ぎるとは思うんですが、仕方ないんです!
イヤなもんはイヤだったし、好きなもんは好きなんだもん。
ということで、こうして記事に書き出してみると、私の採点基準はあくまで「そのとき私がどう感じたか」しか重視してないと、改めて実感しました。
ゲームやってて、システムが面白い!ってなって、その作者のファンになって、他の作品も追いかけてみたり、同じシステムで他の作者のものと比較してみたり……なんてこともあるっちゃあります。
でも、それ以上にその時の一緒に遊んた人達との会話とか雰囲気とか、どれだけ冗談が炸裂したかとか、笑いがどのくらい起こってたかとか………。
そういうことしか、覚えてなかったりするし、その思い出補正がありすぎで、どんどん評価は加点されていって、点数が限界突破しまくるので……私の下すゲーム評価はガバガバもいいとこですね。
という訳で、私がゲームに求めてるのは「笑いが起きるような面白い展開」なんだと思いました。
ゲーム中は冗談言ってはしゃぐタイプなので、うるせえと思ったら遠慮なく言って下さい……。
この度、私は主催者としてボドゲ会を立ち上げました。
きっと、私のこの嗜好は会の雰囲気に反映されていくと思います。
ゲームシステムうんぬんより、同卓した人同士が手叩いて爆笑しながらゲームしてる感じのボドゲ会になると、個人的には何かいいなあと思っております。
それから今後、私と冗談言いながらブラックなゲームをニコニコしてやってくれる友人が増えると、個人的にめちゃくちゃ嬉しいです。
これは主催者として期待しています……!!
イントリーゲをはじめ、ブラックなゲームは九州の実家に置いてるから、お盆に取りに帰らないと……!!